母の実家で見る悪夢25【完/解説】

この土地には家も建っていませんでした。

埋められた動物を特定できる描写はありませんが、犬か猫を想定しています。

埋めた人は変な夢を見たり、奥さんが流産したりしたそうですが、因果関係はわからないです。

以下は埋められた動物視点の構図です。

埋められたのはこの光の数と同じで6匹です。

この家は何回か持ち主が変わっており、前に住んでいた誰かは…入れ替わっているのかもしれません。

マイたちより前に入れ替わっているので、すでに亡くなっている、もしくは天寿を全うしている、または力をつけて入れ替わりを繰り返している可能性もあります…。

入れ替わりの順番は力が強い順です。

以前住んでいた人は近隣の方に忘れられています。
霊障の一つです。

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夢も霊障の一つです。
体調を崩し弱っているときに繰り返し見てしまうこの夢、階段から落ちて時間を逆行し最後は消えてしまう…
繰り返すことで缶の中の魂と逆転してしまうという話です。

ちなみにこの夢の元ネタの方は障子の向こうの影も見えた（見えたといっても夢の中なので目は閉じていた状態）そうで、原因は不明だそうです。

問題の部屋は基礎が閉じられていましたが、これは元々は開いていましたが後からコンクリートで塞がれました。
お札もその時の物です。

何度目かに住んだ住人が行ったという設定ですが、物語中では謎のままにしました。

これにも元となったお話がありまして、シロアリ駆除で業者が床下に入ったときに判明したそうです。
南側の一番左端のお部屋だったそうでコンクリートをぶち抜いてもらったとのことです。
なぜ閉じていたか原因は不明です。

若かりしマイの父は競売でこの家を買いました。
あまり強い人ではなかったのと、波長のようなものが合ってしまったのでしょう。
引っ越してきて直ぐに入れ替わりました。

入れ替わり前は酒癖が悪く、お母さんに苦労を掛けていましたが、入れ替わり後は働き者の温厚なお父さんになり、二十年以上…。

身体に馴染み自分が入れ替わったことも忘れていましたが、掘り出された箱に触れて色々思い出しました。
孫は大事に思っていましたが狭い空間で長年苦しんだ兄妹を選び、缶の中の魂の成仏を急ぎました。

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マイの母は精神力も強く寝込んだこともないため無事でした。
夫は家を買ってから酒をやめ、心を入れ替えたと思っていましたが、娘の変化には気付いており、不安に思っていました。

しかし、長い間一緒にいたため、情はあります。
本来の夫と娘を助けたい思いや、今まで過ごした時間を選びたい思いの葛藤は一瞬あったと思いますが、孫であるマキはまだ戻せると思い、孫のために頑張りました。

マキを戻せると思った根拠はこの場面です。

少し前に神主さんが言っていた言葉を思い出しました。

夫と娘のマイは体に馴染んでおり、この空間に入れるけど、まだマキの身体に馴染んでいないので
この空間に入れないと考えました。

そして娘が缶に触られるのを嫌がったり、お祓いを急いだりすることから缶を開けることを強行、実際缶に穴をあけることで全員元に戻りました。

しかし、その後、孫であるマキは戻りましたが、夫と娘は意識が戻りませんでした…。

夫と娘が目を覚まさなくなり自分の選択に悩んだこともあったでしょうが、孫であるマキの成長を原動力に育て上げました。

平均寿命よりは短いですが天寿を全う
亡くなるときに目覚めないマイの魂を連れて行きました。
残されたマキが苦労しないためもあるのですが、目を覚さないマイのためという意味が強いと思います。

マイ
夫とは死別しましたが、仕事をバリバリこなして一人でマキを育てていました。
実は幼少期、父が購入した家で体調を崩し、不思議な夢を見たのをきっかけに缶の中身と入れ替わりました。
お父さんと同様、入れ替わったことを忘れていましたが、缶に触った事で思い出しました。

娘を失う事に思うことはありましたが、長年苦しんだ兄妹を優先、娘はまた産むと考えました。

マキはあいにく、何も覚えていませんでしたが、祖母から話は聞かされており、半信半疑でしたが祖母と同じタイミングで母もなくなり、祖母が連れて行ったんだとわかりました。

この一家からしたら、とばっちりでしかないのですが…、以上がこのお話の全体像になります。